ホームページの思い出

2007年に+COCOCHIという屋号をかまえてから、ホームページを持つことは一つの憧れでした。

初めてのホームページ開設を振り返ると、2012年6月11日のこと。

そして2021年6月15日、リニュアルして再びサイトをオープンすることができました。

 

このブログに差し込んだ画像は、旧サイトのトップページ画像です。リニュアルしたばかりなのに、古いホームページ画像を差し込むのはなぜ? と 思われたかもしれません。

・・・ちょっと、思い出話をしたいと思います。

初めてのホームページ。それを実現してくれたのは、韓国の友、ジョ・ヨンウックさんでした。

彼は、技術だけでなく素晴らしいセンスの持ち主で、こんな感じにしたいとイメージを伝えると、それを目に見える形にして私を感動させました。こんな ”感じ” が通じるのは、デザインする場面において、たいへん重要なことでした。また、きっと彼の美学と責任感だったのかもしれません。より良く仕上げるために様々な提案をいただき、常に制作の進捗や意向を共有することができたので、信頼しておまかせしていました。私はとても幸運だったのだなと、今、改めて感謝しています。

彼はとても謙虚で、誠実で、朗らかな人柄で、また、年下ということもあり懐っこくて。人と人がきちんと向き合って交流している、という安心感がありました。年長者からは可愛がられる人格だったろうと思います。出会いは、韓国のインテリア誌 掲載のお話をいただいた際、インタビュアーでありデザイナーのチョ・ユンヒさんとの打ち合わせに、カメラマンとして現れたのが彼でした。インテリア誌への掲載は実現できなかったのですが、インテリアショップを時間借りして撮影した100枚以上のプロフィール写真を送ってくれ、それはしばらくの間、私の活動にとても重宝してくれました。

最後に会ったのは、ホームページが完成した年ですので、随分と月日が経過しました。新宿高島屋のツバメグリルで、ハンバーグランチを食べたことと、その後もう一件、居酒屋へ梯子したことが思い出です。お互いの腕をクロスして飲むのが韓国流だと言って、指導と実演までしてくれたのでした。楽しかったな。

彼が帰国し、急逝してから、このサイトも更新できないままシステムに合わなくなり、閲覧できなくなって長く時間が経過していました。どうするかという気持ちも、起こってこなかったのでした。

そんな悲しみも、見れなくなってしまったサイトへの愛着も、今は感謝に変えて。

2021年6月15日、新しいサイトをようやくリニュアルオープンすることができました。ホームページを新たに制作し、実現する機会をくださった全ての方へ、感謝申し上げます。